Setana Organic

SETANA ORGANIC Brand History

Birth -オーガニック乳製品 誕生の背景

菓子屋として有機JAS認定を取得したERDBEEREが原材料で困難を極めたのが「有機バター」。日本で有機バターを生産することは困難を極めます。農水省が定める「有機JAS規格」、即ち、国の法律が厳しく、水準を満たす牧場、加工施設を造るのは不可能に近いとされてきたからです。国土の狭い日本で、外国並みのオーガニック基準を満たす生産は並大抵のことではありません。そこで出会ったのは、日本で初めて、有機JAS認定を取得した牧場と小さな加工場。チャーンというバター製造の専用機械を持っていたことから、バター生産を稼働させるプロジェクトが始まります。異業種でもオーガニックという志で繫がったERDBEEREと酪農家達の挑戦。同じ志を持つ者達から有機乳製品ブランド「セタナ・オーガニック」は誕生しました。

About farm -日本海に面する小さな町、瀬棚

函館から120㎞、日本海に面する小さな町、瀬棚(セタナ)。牧場&農場は眼下に奥尻島を望む高台にあります。風車も立ち、羊、馬の牧場も多く、まるでヨーロッパの放牧地を彷彿させる美しさ。70haの放牧地に約70頭の牛達。1頭につき1haの広大な牧草地で牛達はストレスフリーの日々を過ごしています。小雪で一年中気温も低く、酪農大国デンマークと同緯度。風が強く、湿度が高い気候も、イギリス海峡に面するノルマンディー気候と類似しています。強い海風が海水を運び、牧草に自然のミネラルを恵みます。この特徴ある風土から「乳製品のオートクチュール」は生まれます。

Organic authorization -有機JAS認定の取得

日本で初めて、乳製品で「有機JAS認定」を取得したパイオニア セタナ・オーガニックの商品には、すべて有機JASマークが付いています。日本では「有機JASマーク」の付いた商品だけが「有機」と認定されます。特に乳製品で有機JASを取得するには、日本の国土条件、法律水準の厳しさから困難と言われています。牛に与える飼料の品質、水、放牧する牧場の地質、牛が食む牧草の品質、搾乳小屋や牛舎の管理、生乳を加工するファクトリー設備と管理、輸送するトラックに至るまで、農林水産省が設ける厳しい基準を満たす必要があります。また有機JAS認定は一年に一度検査が入り、すべてクリアしなければ、認定自体が取り消されてしまいます。セタナ・オーガニックは日本で初めて、すべての項目で有機JAS認定の要件を満たし、2007年に「有機JAS認定」を取得しました。以後その高い水準を守り続けています。

Circular agriculture -日本で唯一、有機酪農&有機農業の循環型モデル

セタナ・オーガニックが、日本で唯一と言われる所以は、酪農だけでなく、有機酪農と有機農業を循環させた「有機循環型モデル」を構築しているところにあります。循環型農業とは土作りを基盤に、農業の残渣を畜産の飼料に、畜産の廃棄物を農業の肥料にと、一切の無駄なく資源を循環させる農業スタイルです。通常は、野菜農家、お米農家等、専門的特化が一般的であり、肥料、飼料は購入に依存せざるを得ません。少人数のスタッフにて有機野菜作り、有機養鶏、有機酪農、加工場を分担。規格外の農産物は牛、鳥の飼料となり、動物の排泄物は長時間発酵させて畑の堆肥、牧草地の肥料にします。個々の経営なら捨ててしまう資源をすべて利用しています。日本で唯一、有機にて循環型農業にセタナ・オーガニックは取り組んでいます。

Animal welfare -アニマルウェルフェア

アニマルウェルフェアとは、動物に人間の経済性、効率性を押し付けず、動物の生理を尊重する飼育管理のことです。1924年にフランスで発足した政府間組織、国際獣疾事務局(OIE)が定める指針で、日本も1930年に加盟しています。有機JAS規格では、このアニマルウェルフェアに配慮した飼育が義務付けられており、牛達にストレスがかかることがありません。健康状態、環境が、生乳にそのまま反映されるため、牛達が幸せに暮らせる環境は、とても大切なことなのです。

Animal welfare the 5 Freedoms<br>-アニマルウェルフェア 5つの自由

1.飢餓と渇きからの自由(良質な飼料、水の給与) 2.苦痛、傷害又は疾病からの自由(健康状態の把握、観察、記録) 3.恐怖及び苦悩からの自由(丁寧な取扱い) 4.物理的、熱の不快さからの自由(適切な飼育環境の供給) 5.正常な行動ができる自由(適切な空間、刺激、仲間の存在)